検証データ一覧はこちら 特徴1 形状記憶特性 └ 力学的特性値16項目 └ 洗濯しわ回復性(W&W性) 　 特徴2 高密度・低反発触感 └ 伸張回復率 └ ドレープ係数 └ 屈曲反復性（バギングテスト） └ 引き裂き試験 　 特徴3 撥水性・透湿性 └ 撥水性・耐水性 └ 通気性・透湿性 └ 降雨（シャワー）試験	>> 資料室について

撥水性の必要な衣料はレインコートなどが挙げられますが、外衣として着用するものは撥水性のよいものが求められます。液体が固体面に接触するとき、その接触する境界線上に形成される液面の傾角を接触角と呼びます。接触角が90度以上の状態では撥水性を示し、接触角が90度以下の場合は潤滑製を示します（θ＝接触角）。

一般に、疎水性繊維織物は撥水性を示し、親水性繊維織物は潤滑製の傾向を示します。織物の表面状態は平滑なものより粗面のほうが接触角が大きくなり、撥水的傾向を示します。
また、織物表面の毛羽も撥水性と密接な関係があります。毛羽が分布し、分離して先端がもつれていないもの、例えばビロード、起毛毛織物の表面の毛羽も比較的水を弾きます。

雨上がりの池で、ハスの葉の上でコロコロと転がる水滴がみられることがありますが、これは葉の表面に特殊なナノチューブ状（直径1ナノメートル、ナノは10億分の1）構造により水を弾くメカニズムを生み出し、超撥水作用により自浄効果で汚れを防いでいるのです。

撥水性を高めるのに微細な多孔質フッ素計樹脂フィルムをナイロン生地、ポリエステル生地に貼り付けたり、塗りつけるなどしてコーティングし、多層化する方法があります。
ラミネートやコーティングは多層であるため、どうしても「ごわごわ感」があります。
マーヴェルサテンＭ３は多層構造ではなく、生地に防水加工をしていない単層構造です。糸の織り方で撥水性とソフトな手触り（風合い）を両立させているので、着心地も損ないません。

撥水性テスト 撥水性テストにはJIS L-1092規格で実施しました。

No. D/#	構　成	通気度 cc/(sec・c�u)		撥水度 (点)	耐水圧(表水側)
		av.	min-max		av.	min-max
Z-492A マーヴェルサテンM3	経/緯 PE 100%	1.4	1.3-1.5	70〜80	650	610-670
Z-492C 綿混高密度サテン	経/緯 PE 82% / Co 18%	3.3	3.1-7.5	90	405	400-410
Z-491B 歯ブラシ混ギャバ	PE 82%/TN 12% MF混	2.6	2.6-2.7	(水滴2滴)	220	200-240
Z-491C テンセル混ギャバ	PE 82%/TN 18%	4.9	4.8-5.1	90	310	300-320

 

D/# Z-492A マーヴェルサテンM3		D/# Z-492C 綿混高密度サテン
D/# Z-491B 歯ブラシ混ギャバ		D/# Z-491C テンセル混ギャバ

 

マーヴェルサテンＭ３の性能を様々な試験や 測定などで具体的な数値で検証しました ● 特徴１ 形状記憶特性 ● 特徴２ 高密度・低反発触感 ● 特徴３ 撥水性・透湿性 アイロン175℃まで伸び・曲げ・せん断等の回復力が失われず、様々な用途に使用可能。しわも軽く撫でるだけで消えます。 超極細繊維を高密度で織り込み、これまでにないしなやかさとなめらかさ、適度なコシを実現。実用に耐える強さも両立させました。 生地自体に高い性能を持たせることで柔軟性を損なう撥水コーティングが不要。通気性・透湿性にも優れ、蒸れません。 ● 力学的特性値16項目 ● 伸張回復率 ● 撥水性・耐水性 HESC風合い評価基準より生地の力学的特性を表す特性値16項目を測定しました。 生地の伸びや歪みに対する強さと回復力をテストし、従来の類似生地との対比を検証しました。 JIS L-1092規格の撥水性テストを実施し、マーヴェルサテンＭ３の撥水度を類似生地との対比で検証しました。 ● 洗濯しわ回復性(W&W性) ● ドレープ係数 ● 通気性・透湿性 実際に家庭用洗濯機で洗うことで洗濯後のしわの回復性を測定しました。 マーヴェルサテンＭ３のドレープ係数を検証しました。 JIS L-1096規格の通気性テスト、JIS L-1099規格の透湿性テストを実施し、マーヴェルサテンＭ３の蒸れにくさを検証しました。   ● 屈曲反復性（バギングテスト） ● 降雨（シャワー）試験   生地を人間の膝を想定した機械にセットし、1万回の曲げ伸ばしの後の生地の状態を検証しました。 ブンデスマン雨試験装置により、JIS1096 雨試験で湿潤状態、JIS1997 吸水性を検証しました。   ● 引き裂き試験     スポーツなどに要求される、生地の引き裂きに対する強さを検証しました。